シシャモ水揚げ量日本一

 サケ目キュウリウオ科シシャモ属のシシャモは、北海道の太平洋沿岸の水深120メートル以浅の限られた地域でしか分布していない日本固有の魚です。
 サケマスのように、海と川を行き来する通し回遊魚(遡河回遊魚)と呼ばれ、海で成長し、川(淡水)で産卵する魚の一種です。産卵期は、10月中旬から11月下旬で特定の河川に群れをなして遡(そ)上します。
 昭和50年代、親魚の乱獲や産卵場の環境悪化などにより、自主休漁や漁獲制限をしなければならないほど資源が急激に減少しました。その後、合理的資源管理型漁業を目指して、昭和60年より産卵床調査を行い本格的な生態把握が始まりました。
 今では漁期前・中調査で漁獲量と遡(そ)上時期の予測、遡(そ)上後に産卵床調査を行うことにより産卵の確認や産卵場環境の実態把握に努めた結果、最近では全盛期並みに資源が回復してきています。
 サケのように人工的な増殖技術が確立されておらず、安定的な漁獲量を維持していくためには天然資源の再生産能力を最大限に利用していかなければなりません。

ししゃもの荷揚げ作業

 広尾町では昭和56年10月にシシャモまつりを開催するなど広尾町を代表する魚としてPRに務めてきました。シシャモの産地としては全道の漁獲量の大半を十勝・釧路管内が占めていることは意外と知られていない事実です。
 近年広尾町がシシャモの水揚げ日本一になったことから、「シシャモの水揚げ日本一」をテーマにさまざまなPR活動を展開しています。

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広尾町役場 水産商工観光課 水産係
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